糖尿病の方は特に段差で足を間違って打たないよう注意!壊疽の前兆!

スポンサーリンク
Photo by Miroslavaさんのお花の作品です糖尿病/心臓病/脳梗塞/ガン
Photo by Miroslava on Unsplash

糖尿病の方は特に段差で足を間違って打たないよう注意!壊疽の前兆!

おばあちゃんはかかとを残して足を切断しましたが、予後は完璧で傷も塞がったんですね。

いたって普通に歩いて生活をしていました。

おばあちゃんのような切り方は本当はしないんですけどね。

2回目の壊疽になりかけた体験

ある時、老人会のみんなとお芝居を見に行くと出かけてきました。

「足が痛い」と言いながら帰ってきました。

どうしたの?と聞くと、

初めて行く場所で段差が分からなくて、足を強く地面に打ち付けた!

 

糖尿病の方は段差に気を付けて下さい!

 

足を踏み外すなんて、誰でもあることです。

ですが、糖尿病の方が足先を強く打ってしまうと壊疽に繋がると思っていた方がいいです。

注意して経過を見ておいた方がいいです。

「何だかおかしい」ようであればすぐに病院へ行きましょう。

この時はちゃんと足の痛みを感じて、なおかつ私も注意していたのですぐに処置できたんです。

 

それで、その後どうなったのか?

 

足の痛みをあまり感じないおばあちゃんが次の日も「足がなんだか痛い」と言っていました。

足裏を見ると黒くなっていないし、血が溜まって赤黒くなっているわけではない。

 

皮膚の色を見て私もオカシイと思ったので病院へ行くと即入院。

壊疽の前の段階だったんだと思います。

 

その明らかにおかしくなってしまった組織を部分を取り除いて病院で安静にしていました。

ぽっかり穴が開いたまま、退院しました。

6センチぐらいの穴、足のピンク色の肉が丸見え状態です。

 

糖尿病、なおかつ血液サラサラの薬を飲んでいる。

この傷はその後亡くなるまで5年以上は一緒に付き合っていきました。

塞がることはありません。

 

足裏なので歩くと体重がかかりますので、治らないんですよね。

一切歩かず、一旦寝て安静にして傷を塞がるのを待てばいいじゃない、と思いますよね?

糖尿病患者は傷がなかなか塞がりません。

それを待っていたら、筋力が落ちてしまい、それこそ寝たきりになります。

 

この傷が開いたままでいて何が怖いか?

一番怖いのが感染症です。

 

5年はずっと足裏の肉が見えて生活をしていました。

お風呂から上がったら私が処置していました。

薬をその穴の中にたっぷり入れ、ガーゼを変えて適切に処置。

これを糖尿病の患者さん自身、特に目の見えない方がするのは難しいと思います。

 

そうやって処置をしていたら、気付かぬうちに5年も過ごせていました。

亡くなるまでその足で歩いて生活をしていました。

足が黒くなっていくという事はひとまずありませんでした。

いたって普通に過ごしていました。

 

普通の人なら肉が丸見えの状態であれば「痛い痛い」というところです。

糖尿病の方は「痛くないよ」と言います。

普通に歩けます。

ずっと穴が開いて、慢性化して痛みも分からなくなるのかもしれません。

 

3回目の壊疽になりかけた体験

私の家の近所の一軒家で一人は危ないという事で私の家の前のアパートに引っ越し。

住み始めて2日目の朝のこと。

 

私の家から10秒でおばあちゃんの家に着くようになりました。

「そうだ!おばあちゃんの家で朝ご飯を食べよう」とおばあちゃんちへ行きました。

 

家に上がったら、おばあちゃんも起きたばかりでした。

いつもは靴下を履いているのにその時は履いていなかったんです。

後ろから歩いた姿を見た時に、

 

ちょっと待って!椅子に掛けてくれる?

 

と声をおばあちゃんにかけました。

おばあちゃんが椅子に掛けて、元気な方の足裏をまじまじと見ました。

痛くないの?

「痛くない、なんともない」

 

親指、人差し指、中指がすこ~し変色しているんです。

変色といっても黒くなっているわけではありません。

みかんが痛んだときオレンジ色の色が一部、色のローンが変わっている時がありますよね。

あの色合いです。

目立っておかしい色合いではないけど、私はこれはおかしいと気づきました。

 

おばあちゃん、どうしたの?と聞くと、

 

朝トイレへ行こうと思って、新しい家でそこの段差が分からなくて蹴ったの。

そういえば、段差に足を打ったのを今思い出した

 

段差は3センチぐらいの小さいものなのですけど、勢いで足の指に打ち付けたんでしょうね。

おそらくさっき打ったのだろうから1時間以内の話です。

もう変色していたんですね。

記憶が定かじゃないのですが、若干ぶよぶよしていた気がします。

 

病院へその日のうちに行ったら入院でした。

これも見つけたのが早かったのでその悪い部分の皮を確か少し剥いだのかな、と思います。

「酸素の治療」して事なきをえました。

退院しても、家でガーゼを替えたりし気長にしていたら傷は無事塞がりました。

綺麗な足のまま残せました。

 

病院へ行った時、先生が「足を段差で打ち付けたんじゃなくて、(寒い時期だったので)ヒーターの前に足を置いてやけどしたんじゃないんですか?」とも聞いていました。

やけどしても壊疽になりますので、足をヒーターに向けたり、こたつでやけどしたりも気を付けて下さい。

亡くなる直前、免疫が落ちた時には足が黒くなり始めてました

亡くなる最後の入院の時、傷のある足、切断した方を見ると足首の上の方まで黒くなっていました。

免疫も落ちて感染症を起こしていたのだと思います。

あと、こちらの足は動脈硬化により血流がほぼきていませんでした。

(半年以上前に足に激痛が走った時があり、それが動脈硬化を起こしていた)

いよいよ体力が落ちてさらに血流が流れなくなったのだと思います。

 

感染症や動脈硬化の方は気を付けて下さい。

糖尿病で傷は塞がらなかったけど、感染症に気を付けて普通に生活をしていました!

私はおばあちゃんと過ごして分かったことがあります。

何年も傷が塞がらなかったら駄目なんじゃないのか、と普通の元気な人は思ってしまいます。

 

傷が全然塞がらなくても普通に生活できていましたよ、とお伝えしたいです。

感染症には気を付けていました。

完全に防ぐのは無理でも、自分たちができる範囲で気を付けていました。

それ以外は普通に過ごしていました。

糖尿病は周囲の人が異変に気付くしかない!

周囲の人がある程度、足の傷や異変に早く気付いてあげる事や治療を一緒にしてあげる事が大切だと思います。

 

生きていれば足に傷ができるなんて日常茶飯事です。

足が擦りむいた、家具の角で擦って傷ができた、靴が合わなくて傷ができた。

 

こういう傷をおばあちゃんが作っても特に気にしませんでした。

気にしていないと言いながらも、ちゃんと見つけたら消毒をして絆創膏を貼って注意して経過を見ていました。

こういう傷は普通に治ります。

 

膝に青あざ作っても、経過を見てだいたい普通に治っていきます。

足の親指がしもやけで少し切れた、消毒して絆創膏。

ただ、足先をどこかに打ち付けた場合は要注意した方がいいと思います。

 

おばあちゃんを見ていて思いました

一人暮らしの糖尿病の方は対応が難しいと思います。

 

おばあちゃんの足の傷は目がしっかり見える私が毎日対処していました。

おかしい場所がないかよく見ていました。

 

重度の糖尿病の方が自分の足の治療を毎日する、異常なケガに難しくのは難しい思います。

視力低下で傷が確認できない、足が痛くない。

知らないうちに壊疽になる可能性が高いと思います。

まとめ

糖尿病の方が足先をどこかにぶつけた時は特に気を付けて下さい

「痛くないよ」「何ともないよ」と言ったりします。

この言葉は当てにならないことがあります。

 

ここに書かれてあるのは「足先をぶつけた時の壊疽の前兆」です。

動脈硬化による壊疽の前兆などはまた変わってくると思います。

あくまで、ここの内容は私のおばあちゃんの経験なので他の人は変わってくるかもしれません。

それを念頭に入れておいて下さい。

あくまで、参考程度に。