最初の異常な症状から入院して亡くなるまでの大まかなお話です!

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Photo by Adriana Leon on Unsplash糖尿病/心臓病/脳梗塞/ガン

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血中に菌が入り錯乱状態!最初の異常な症状から入院して亡くなるまでの大まかなお話です!

この話は亡くなる1カ月半前の話です。

最後の入院に至る経緯を大まかに書いています。

ちょうど6年前のこの時期のお話です。

 

流れとしてはこのような感じです。

全身ガタガタする異常な震え→近所のかかりつけの病院へ、血中に菌がある→一時的に受け入れてくれる病院で入院→本来通っている総合病院へ入院、その病院で亡くなりました

漫画のようなガタガタした震えで『寒い』という

その日、おばあちゃんの住んでいるアパートに行ったら布団の中に入っていたんですね。

 

あら、めずらしい

 

金曜日15時頃です。

おばあちゃんを見ると漫画のように全身ガタガタ震わせていたんですよね。

 

え!?どうしたの?

 

『すごく寒いの』

 

震え方が尋常ではないのでです。

腕の振れ幅が10センチぐらいで、とにかく漫画でした見たことないような震えでした。

 

救急車を呼んだ方がいいのかな、と悩みました。

近所でお世話になっている病院に連絡をすると「すぐに採血します」と先生が判断して、看護師さんが注射器などのキットを持ってわざわざ来てくれました。

 

今、思い返しても、その時は本当に助かりました。

付き合いがすごく長かったのと、歩いてこれるほどの近い距離だったので特別に着て頂けました。

 

糖尿の合併症が多くあるので本来は総合病院の方に通っています。

が、総合病院は家から近くありません。

 

「もしもの時の為に」と近所の病院を決めていました。

そして、デイサービスを少し利用したり、風邪の時はその病院でお世話になったりしていました。

個人の病院なのですが、少し大きめの病院です。

 

家に到着した看護師さんは熱を測ったり、血圧を測ったりしてくれました。

その時は36.5度ぐらいだったと思います。

普段は35度台なので熱がありました。

血液検査の結果は明日でます、と看護師さんはおっしゃって帰られました。

 

今日は寝るからという事で、私は向かいの家に帰りました。

アパートに泊まろうかと思ったのですが、「それはいい」とおばあちゃんに言われました。

次の日の朝は震えが止まったけど異常行動!近所の病院へ行く!

翌朝、おばあちゃんのアパートへ行くと、朝はいつも鍵を開けてくれているのに開いてなかったんですね。

窓を叩いても開けてくれないんです。

私はアパートの鍵を持っているので再度自分の家に戻り鍵を持ってアパートに行きました。

(私の家とおばあちゃんのアパートは10秒ぐらいの距離です)

そして、玄関の鍵を開けて扉を開けました。

 

これは本当にびっくりした。

家の中がめちゃくちゃだったんですね。

あの綺麗に整頓された家の中が玄関から、キッチンの隅から、とにかく隅から隅までめちゃくちゃだったんです。

 

え?

 

放心状態になるぐらいすさまじい光景でした。

強盗が入った方がまだ綺麗なんじゃないか、と思うぐらいぐちゃぐちゃでした。

 

その散乱したものをかき分けながら寝室を目指しました。

らんまのような大きな仕切りも倒れています。

とにかく、家の隅から隅まで物が散乱しています。

 

寝室に入ると、ベッドにおばあちゃんがいないんですね。

と思ったら、ベットの下に座っていて、大きな窓の鍵の部分をガチャガチャしているんですね。

 

おばあちゃん、どうしたの?

 

『あの人がね、出してくれないの!』

 

あの人って、誰?

 

と言いながら、まだ扉をガチャガチャしています。

部屋の中がめちゃくちゃなのはおばあちゃんが原因でした。

『誰かが出してくれない』から、閉じ込められたから出ようとしていたようです。

今思うと、もしこれで家から出ていっていたら、足を切断しているので長く歩けないとはいえ、最悪車にでも轢かれていたかもしれません。

本人は錯乱状態です。

これだけ家の中がめちゃくちゃになり、家具も倒れているのでアパートの人たちは夜中にすごい音を聞いただろうなと思います。

 

私はしゃがんで、

 

おばあちゃん、私が誰か分かる?

 

と泣きながら聞きました。

 

『しずかちゃん』

 

と答えました。

 

あ、それは分かるのね

 

と思いました。

その時にちょうどおばあちゃんの家の電話が鳴りました。

急いで受話器を取ると、昨日、家に来てくれた近所の病院からです。

朝8時過ぎで、まだ早い時間帯です。

 

血中から菌が検出されてました

すぐに病院へ来てもらえますか?

 

と言われました。

昨日来られた看護師さんはおっとりした方で話し方も優しい方だったんです。

この朝も電話をくれたのはその看護師さんでしたが、緊張をしている感じで話をしていました。

 

あー、尋常じゃないことが起こったんだな

あの震えは普通じゃなかったもんなー

風邪とかそういうのじゃ、やっぱりなかったんだなー

 

と思いました。

急いで近所の病院へ行くことにしました。

このおばあちゃんを連れて。

 

なぜか分からないんですけど、足腰しっかり立って歩けない?

歩かないんですよね。

昨日までは普通に杖を付いて歩いていたのに。

 

そういえば、その時にベッド横のポータブルトイレのフタを開けたら何も入っていなかったんです。

いつもおばあちゃんは夜は1,2回はトイレへ行くのですが、その日は綺麗でした。

本当におかしいと思いました。

(このポータブルトイレはおばあちゃんが自分で綺麗にするから、と言って毎朝自分で中身を捨てていました。他の人に掃除させることは体調が悪い日以外、基本的になかったです)

以前、寝ぼけて足を段差にぶつけて壊疽になりそうになったのでポータブルを置くようになったんです。

置かなくてもトイレへ行けるのですが、壊疽が怖いのでポータブルを置くようになりました。

 

土曜日だったので兄がいたんです。

おばあちゃんを運ぶのを手伝ってくれと言ったんです。

最初、おばあちゃんの家にあがって私の兄は5分ぐらい呆然として何もしなかったんですね。

それくらい衝撃的な部屋の中でした。

ズボンのポケットに手を入れてジーっとして何も言わず何もせず、ただずっと部屋の中で立っているだけでした。

 

早く運ぶのを手伝いなさい!

 

と病院へ行く準備をおばあちゃんにさせている私は怒鳴ったんですね。

 

私は一緒にタオルの上にのせて2人で運ぼうとしたのですが、そしたら、兄はカチンときたらしくて一人で運ぶって言って運んだんです。

 

そして、その時にぎっくり腰になってしまいました。

ぎっくり腰になったら最後。

その後は本当に、全く役に立たないです。

その後の手配は私が一人でしました。

 

これ本当に気を付けて下さい。

わたしのおばあちゃんは太っているわけではありません。

昔の人にしては大柄で身長は160cm50kgあります。

これを一気に抱き上げると、腰を悪くしますから。

 

 

近所の病院へ私が一人で行くと、やはり菌があるとの説明を受けました。

ここの病院は入院できる場所はあるのですが、内科・神経内科なので専門ではないんですね。

なので、受け入れてくれる病院を探します、とのこと。

一応、わたしのおばあちゃんは大きな総合病院にかかりつけの先生がいます。

が、土曜日なので急に連れて行っても受け入れるのがおそらく難しいので、ひとまず、一旦受け入れてくれる病院から転院した方がいいと思いました。

 

病院に行った時に昨日の看護師さんに

 

家の中がめちゃくちゃなんです

 

『おそらく、熱の影響で錯乱状態になったんだと思います。』

 

と言われていました。

 

今日のおばあちゃんは昨日のような震えは完全に止まっていたんですね。

ただ、完全に認知症の人のような行動をしていました。

『幻覚』が見えていました。

 

空中に手を差し伸べて「お餅がある」と言い何もないものを手でつかみ、口に運びはふっと噛んでハフハフ食べている仕草をしたりしています。

大人しく車椅子に座っていてくれたらいいのですが、見えないお餅をさらに掴もうとして車いすから身を乗り出そうとまでしています。

 

今日からずっとこんな感じになるのかな…

 

そんなこんなで、一時的に受け入れてくれる病院を探してもらっている間に、私はふと

 

ここの病院の支払いをしないといけないのに財布だけ忘れた!

保険証だけ持ってきている!

 

ということにすぐ気付きました。

兄に電話をしても全く出てこない。

 

すみませんけど、お財布を取りに帰るので少しだけおばあちゃんを見ててもらっていいですか?

 

往復で5分ぐらいですぐ戻りました。

 

看護師さんは温かい飲み物を紙コップに入れておばあちゃんに飲ませてくれていました。

おばあちゃんの手を握って「○○さん、しっかり!」と声を掛けたりもしれくてました。

ありがたいです。

 

本当の飲み物を飲んでいる時の仕草すら、いつものおばあちゃんじゃないと分かるほど行動が全然違います。

近所の病院から『一時的に受け入れてくれる病院』へ

一時的に受け入れてくれる病院が決まり、タクシーで行くことになりました。

おばあちゃんは自力で立つ気がないので私が必死で乗せました。

タクシーの運転手さんも手伝おうかな…という素振りはありましたが、間違えて怪我させたらいけないから横で見ているという感じでした。

その判断は正しいですよ。

 

病院に着いて、必死でタクシーから下ろし車いすに乗せ、ひとまず入院手続き。

1時間ぐらい待合室で待ちました。

土曜日だったのですが、患者さんはたくさんいましたね。

 

ベッドも用意してもらって布団の中に入ったころにはおばあちゃんも落ち着いていて、さきほどの認知症の人のような行動はなくなりました。

完全に普通に話ができます。

 

『お見舞いとかいらないからね』

 

と言うほど頭がはっきりしました。

いつもの感じのおばあちゃんになりました。

いつも通っている総合病院の入院へ

一時的に受け入れてくれた病院の先生が転院の準備をしてくれてました。

月曜日だったか、火曜日だったか忘れましたがいつも通う大きな総合病院の受け入れが整ったので転院。

民間の救急車で静かに移動しました。

まとめ

体調を崩していつもの総合病院にすぐ運ばれたのではなくて、何だか遠回りしながら入院しました。

今考えても、私はこの時はこれで良かったと思います。

ガタガタ震えている時に、もしかすると救急車をすぐ呼んでも良かったのかもしれませんね。

 

私の母が「あの時の医者の処置が悪かったんじゃないの?」と一言言っていました。

わたしはぴしゃりと、「そんなことないよ」と言いました。

 

毎日おばあちゃんを見ていると、だんだんと弱っていく姿がなんとなく微妙に分かるんですよね。

普通には生活をしているですけど、顔色が白くなったり、疲れやすくなっていました。

免疫も落ちたんでしょうね。

そういうのを見逃さず菌が入ったりしますから、本来は勝てるのでしょうけど、勝てないところまで免疫が落ちてる。

お医者さんだけが頑張っていても仕方ないですからね。