私は祖母を海洋散骨で見送りました。
祖母が亡くなった後、遺骨は約1年間自宅で保管していました。
当時はまだ散骨する気持ちになれず、「もう少し家に置いておこう」と思っていたのです。
ところがある日、突然こう思いました。
「今だ。散骨しよう」
祖母のことを考えていたわけでもなく、本当に突然でした。
私はこういうことにはタイミングがあると思っています。
その時が来たら自然と前へ進めるものなのかもしれません。
葬儀社へ相談
祖母は海への散骨を希望していました。
そこで海洋散骨を行っている葬儀社を探し、電話で相談しました。
調べてみると30万円以上する業者も多く、費用の高さに驚きました。
しかし私がお願いした業者は非常に良心的で、粉骨から散骨まで含めて3万円でした。
最初は安すぎて疑いましたが、電話で話してみると誠実な対応だったためお願いすることにしました。
散骨当日
3月22日。
船着き場へ向かうと、粉骨された祖母の遺骨と花びらを受け取りました。
その日は少し曇っていて風もありましたが、無事に出航できるとのことでした。
救命胴衣を着けて船に乗り込みます。
海の上は想像以上に寒く、波で船も揺れます。
船長さんから景色の説明を受けながら散骨場所へ向かいました。
祖母を海へ送る
散骨場所へ到着すると、静かに手を合わせました。
そして粉骨された祖母の遺骨を海へ撒きました。
さらさらと風に乗って広がっていく様子を見ながら、不思議と寂しさよりも穏やかな気持ちになりました。
私の祖母は広島県呉市の出身です。
そのことを伝えていたため、できるだけ故郷に近い海域になるよう配慮してくださいました。
風に乗った粉骨は、まるで祖母が故郷へ帰っていくように見えました。
散骨を終えて
散骨が終わった後、船はその場所をゆっくり回り、私たちは最後のお別れをしました。
帰り道には空が晴れ始め、青空が見えてきました。
私は「今日で良かった」と心から思いました。
散骨をするかどうか悩む時間も必要だと思います。
しかし、自分の中で「今だ」と思える日が来たら、その気持ちを大切にしてもいいのではないでしょうか。
私にとって祖母の海洋散骨は、悲しい別れというよりも、穏やかで温かな見送りになりました。
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