先日、SNSでこういう投稿を見かけました。
さっき白杖を持った人がいたんだけど、こんな感じで首からスマホをぶら下げてて、そのスマホが横断歩道の前で「今信号が赤です」「信号が青になりました」って読み上げててびっくりした!!この手の技術は知ってるけど生活の中で実際に使ってる人を初めて見たので「AIすげえ…!」って感動した pic.twitter.com/gY1yLEYNdf
— 方角方山 (@denkiry) June 4, 2025
実はこれ、「信GO!」というアプリの機能なんだそうです。視覚障害者の歩行をサポートするため、歩行者用信号機から発信されるBluetooth信号をスマホがキャッチし、音声で信号の状態を知らせてくれます。
「信GO!」とは?
「信GO!」は全国の主要な横断歩道の信号機と連動し、視覚障害者が音声で信号の色をリアルタイムに把握できるスマホアプリです。
信号機に設置されたBluetooth送信機から信号情報を受け取り、利用者にタイムリーに伝えます。
このアプリのおかげで、目で信号の色を確認できなくても、安全に横断歩道を渡ることが可能になります。
AIではなくBluetooth信号を活用した仕組み
よく勘違いされるのですが、「信GO!」はAIが映像を解析しているわけではありません。
信号機が発するBluetoothの電波をスマホが受け取って情報を読み取り、音声で伝えているのです。
シンプルながら実用的な技術であり、視覚障害者の生活を確実に支えています。
まだまだ広がる普及の課題と今後の期待
現在、このアプリは全国の多くの地域で使われていますが、すべての信号機に対応しているわけではありません。
街中でもまだ使える場所が限定的だったり、利用者が少なかったりするのが現状です。
それでも、こうした技術がさらに普及し、より多くの視覚障害者が安心して外出できる環境が整うことを願っています。
まとめ
視覚障害者の安全な歩行を支える「信GO!」は、テクノロジーの力が日常生活に溶け込んだ素晴らしい例です。
私たちも知ることで、もっと理解と支援の輪が広がっていくといいですね。