三崎優太さんのYouTubeチャンネルで紹介された「パニックで母へ暴力…強度行動障害の家族と壮絶な現実に密着しました」という動画では、強度行動障害とともに生きる家族の現実が生々しく映し出されています。
登場するのは、現在施設で生活する梶田さんという女性と、そのご母親。
母親は杖をつきながらも、長年娘を支え続けてきましたお話をしてくれました。
攻撃の対象を“選ぶ”という現実
母親の証言によると、娘さんはパニックになると周囲の人を攻撃してしまうとのこと。
驚くべきことに、相手を無作為に攻撃するわけではなく、弱い人を見分けて狙う傾向があるといいます。
養護学校時代の修学旅行で、車椅子の人に突然手を出してしまうなどの行動もあったそうです。
家族が寝る間もなく続く暴力と不安
パニックが起きると、近くにある物を投げたり壊したりする。
ときにはお父さんやお母さんが馬乗りになって押さえ込まなければならないほどの力を出す瞬間もあるといいます。
母親は「怒りの理由が分からないときもある。目つきが変わるのが分かる時もけど、豹変するので防げない。」と話します。
動画の中でも、話している最中に突然娘さんが母親に手を出す場面が映されています。
施設探しの現実:「暴れる子は受け入れられない」
家庭介護が難しくなり、複数の福祉施設を探したものの、**「2人部屋は無理」「個室でないと受け入れできない」**と入所できないケースが続いたそうです。
強い行動障害を持つ人を受け入れる施設は全国的にも少なく、親が高齢になるほど家では面倒をみれなくなります。
母親は動画の中で、
「うちは本当に(入れて)よかったなって思いますよ」
と語っています。
社会が向き合うべき課題
この動画が示すのは、強度行動障害を抱える家族が社会の支援からこぼれ落ちている現実です。
家庭では手に負えず、施設も受け入れられない。支援者もケガを負うリスクを背負う。
孤立していく一方なので課題が多いです。
■ 記事まとめ
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強度行動障害では、他害・パニック・破壊行動が日常的に起こる
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家族は身体的にも精神的にも限界を迎える
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受け入れ可能な施設が少なく、「孤立」が問題化
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社会全体での支援制度の見直しが急務