散骨にお坊さんは必要?――実体験から語る、船上でのお経が無理な理由

祖母の散骨を瀬戸内海で行いました。

正式な散骨業者を通し、船を出しての海洋散骨です。

でも、多くの人がこう思うでしょう。

「散骨って、お坊さんにお経をあげてもらうんじゃないの?」

私も当初そう思っていました。

けれど、実際にやってみてわかったことがあります。

船の上では、お経をあげるどころじゃない。

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【実際の体験:瀬戸内海でも揺れる】

瀬戸内海は一般的に「穏やかな海」と言われます。

しかし、実際に散骨で船に乗ると、かなり揺れます。

・立っているのもやっと

・足元がふらつく

・海水のしぶきが絶えず飛んでくる

こんな状況で、袈裟をまとったお坊さんが読経する余裕なんて、正直ないです。

本当に**「読経どころじゃない」**というのがリアルな実感です。

もちろん、ライフジャケットを着てます。

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【そもそも散骨は自由な供養】

散骨は、法律的には火葬後の遺骨を節度をもって自然に還す行為とされています。

お坊さんがいないといけないという決まりはありません。

もちろん、形式にこだわる方が読経をお願いすることも可能です。

しかし、船という不安定な環境を考えたとき、

お坊さん本人にとっても厳しい条件です。

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【代わりにできる供養】

私たちは、船上で静かに手を合わせ、

祖母に「ありがとう」と語りかける時間をとりました。

お経がなくても、気持ちがこもっていれば、それで十分だと感じています。

葬儀業者によっては、事前に読経してから出航したり、

帰港後に改めて供養の場を設けることも可能です。

形式よりも、心を込めた供養の形を選べばいいんです。

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【結論】

散骨で「お坊さんを呼ぶべきか?」と悩んでいる方へ。

船の上は想像以上に揺れます。

揺れる船上で無理に読経を行うよりも、

自分たちのタイミングで、静かに手を合わせるだけでも、

それは立派な供養になります。

大切なのは、形式より気持ち。

自然の中で、大切な人を送り出す――それが散骨の本質ではないでしょうか。

豪華客船ほどの大型の船だったら、揺れは少ないでしょうけど、皆さん大体小型の船だと思うんです。